初めてコミティア行った話

オタキロサミドス。幾枝です。
今回は2022年11月27日に開催された「コミティア」に初参加してきたことについて書きます。

コミティアとは?

コミティアは創作オンリーの即売会です。

秋と春にあり、ちょうどコミケとコミケの間に行われているイベントです。
ご存じの方も多くいるとは思いますが、コミケに比べると規模が小さく(比較対象が悪い)、人によっては初耳の方もいるかもしれません。
コミケと最も異なるのは、二次創作なしでオリジナルのみのイベントであること。
オリジナルオンリーイベントとしては、国内最大ではないでしょうか。
コミケと同じ東京国際展示場、東京ビッグサイトで行われています。
今回は西館4Fと西館1Fの2フロアでブースが展開されており、想定の3倍ぐらい出展されていてびっくりしました。

コミティア初参加レポート

まず最初に、比較対象がどうしてもコミケ基準になってしまうことはご容赦ください。
本当にコミティア初めて参加したもので……。
(というか一般参加するのが15年ぶりぐらい)

・人口密度体感

コロナ前のコミケ >> 2022年夏コミ >> 今回参加したコミティア ≒ 2021年冬コミ > コミックトレジャー(※1) > COMIC 1(※2)

※1:【コミックトレジャー
青ブーブー通信社主催の関西オールジャンル同人誌即売会。
インテックス大阪で開催されるので、人口密度は低くはないけどそもそも会場が狭い。
参加者の絶対数はどうしても東京と勝負するのは難しい。けど地元の知り合いとは会えるのでこれはこれで悪くない感じ。
最近はオンリーイベント併催をよくしてる。
(単純に配置スペースをジャンルごとに区切って、そこに対してイベントの名前つけてるだけなのでオンリーイベントと呼ぶにはあまりにもセコ過ぎる手法ではある)
だいたい1月と9月にある関係で、コミケの本を関西に持ってくイベントみたいな印象がある。

※2【COMIC1(こみっくいち)
COMIC1企画委員会主催の関東オールジャンル同人誌即売会。
ビッグサイトで開催されるしだけあって、参加サークル数はけっこう多い。
多いはずなんだけど、実際参加してみるとダミーサークルがめちゃくちゃ多くて席はスカスカ。
特定の大手サークルに人が集中して全体を通して人口密度がめちゃくちゃ低く、頒布中にブースで居眠りしたことも。
だいたい5月と10月にある関係で、コミケの本を以下略。

2時ぐらい(11時会場)までいても人口密度が変わらなかった体感がありました。
コミケでは2時ぐらいにはサークル参加者も一般参加者も目に見えて減る印象があるので、そこはかなり明確に違いを感じました。
みんなゆったり楽しんでたのか、絶えず人が出入りしてたのか、コミティア参加者との層の違いを感じました。

・ブースの展示傾向

すごく凝ってる展示してるサークルと、新刊の平積みサークルが入り乱れていた印象です。
コミケだと凝ってる界隈と平積み界隈は割と固まってる印象だったので、違いを感じました。

あと、ブース番号とサークル名を出してないサークルがコミケよりすごく多いという印象でした。
特にサークルチェックをしていたわけではなかったんですけど、相互さんのサークルとか探すときにちょっと苦労しました。
ただ、総当たりして全ブース回ったのであまり関係なかったといえばそうなのですが。

それとサークル参加者数がコミケより少ない関係で配置がゆったりしてました。
サークルの中の人とちょっと話したりがしやすかったので、気軽に質問とかできてよかったです。
ただ、行列できてるところはできていたのでそこはコミケっぽさありました。
これは個人的な体感でしたが、客引きがコミケよりかなり少ない印象でした。
(「よかったら見ていってください」的な声掛けのこと)
これもサークル参加がコミケより少ないことが関係してるのかもしれません。

全体を見たところ、女性率が高かった印象がとても強いです。
とは言っても、普段サークル参加してるときは男性向島なので見てる範囲がアレですが。
サブカル系の丸眼鏡かけてる方が多くてめちゃくちゃ眼福でした。

目立ったのは、出版社の持ち込みコーナーがかなり広く・沢山あったことでしょうか。
それに出版社の腕章つけてる人がうろうろしてたのも目に付きました。
流石創作のメッカ、ヘッドハンティングも活発なようでした。
持ち込みも並んでいて、みんな意識たけぇ……と遠巻きに見てました。

・コミケとの一番の違い

コミティアでは頒布物を買ったサークルさんとは、必ず作品について会話をしたことが強く印象に残っています。
コミケでは「新刊ください」「ありがとうございした」の会話で終わることがほとんどでしたし。
というのもコミケはやはり参加サークルが多く、完売の恐れや、単純に全部回れるかを考えると時間がないのです。
ゆとりの有無は大きいのかもしれません。
それ故にコミケのように、熱気と勢いで部数が出るということが少ないんだろうな、とも。
どちらがいいというわけではないのですが、明確な違いだなとは肌で感じました。

・戦利品

衝動買いした本

相互フォロワーの本

かなり絞った割には結構使ったなという印象です。
これもコミケとの違いかもなんですけど、価格が結構フリーだなと感じました。
コミケだと漫画同人誌500円、フルカラーで1000円とかお釣りを考えた価格にしがちなのですが。
300円とか400円とか700円とかあったので、人が少なくてゆったりしてる影響もあるのかなと思いました。
その影響か、評論本でフルカラーで30P以上あって300円とかあって脳がバグりそうになりました。
同人ゲームの制作進捗イラスト本とかも、絵だけで惹かれて衝動買いしてしまったりととても楽しかったです。

・コミティアに初参加した感想

元々は今後、オリジナル作品を扱うための市場調査的な目的でした。
しかし、普通に同人イベントを満喫してきたことの方が、個人的には収穫が大きかったです。
自分はいつも頒布側としてブースの内側にいて、買い物をするということを10年単位でしてこなかったもので……。
楽しいものですね、同人誌即売会というものは。
夢中になって全ブースを回ってしまいました。
まだ全て戦利品を読んだわけではないのですが、じっくり味わって読もうと思います。
そういう意味でも、創作に向けたエネルギーチャージができて大変意義あるコミティア偵察だったと思います。

ここからは、コミティアに参加する前日も含めた個人的な日記部分です。
直接コミティアとは関係ないので、興味ある方はどうぞ。

そもそもなんでコミティアに行こうと思ったの?

ぼくは、今まで一度もコミティアに行ったことがありませんでした。
というのも、単純にオリジナル作品に対してそこまで興味がなかったというのが本音です。
同人にハマる前はギャルゲーばかりしていたので、コミケでは企業ブースしか行ったことがありませんし。
(そういえば田口まこと先生のブースだけは行ってました)
同人に足を踏み入れてからも、東方・艦これ・FGOと二次創作のみで活動しておりまして。
オリジナルの創作に関わることは全くありませんでした。
同人活動としても今後もオリジナルやるかはまったく未定なので、相変わらず興味としてはかなり薄い方でした。

ただ、ここ最近になって事情に変化が訪れまして。
ありがたいことに、絵でお仕事の依頼をいただく機会が増えてきました。
現在もオリジナル同人ゲームでキャラクターデザインや原画を担当させていただいたり、
商業誌で成人向け漫画を描く機会をいただいております。(鋭意制作中)
そうなると、どうしても自前の知識の引き出しが少なく感じてきまして。
そういう意味で、新たな刺激としてそういった創作を見ておくべきだと今更に感じて、行くことを決意した次第です。

というのが表向きの建前でして。

最大の原因は2つ。
1つ目は今回は冬コミをお休みする関係で、自分の同人原稿を考えなくていいから。
2つ目はHHH兄貴(@hhhhhh4649)と話してて一緒に行くか~!という流れになって、ノリと勢いで行った感じです。

コミティア前日の話

相互フォロワーの方が運営しているとあるイラストセミナーにお邪魔してました。
(たぶん公開しても問題ないやつなんだろうけど、問い合わせるのもアレなので……)
実際は「イラストセミナーを運営していて、宿泊もできるから泊めてもらえる」とだけ聞いておりまして。
HHH兄貴経由の紹介だったので、話を任せていたらセミナーにも参加するという話になっていたようでした。
今まで独学で絵を描いてきていたので、いい機会だし勉強させてもらおうと思って昼前からお邪魔させていただいてました。

いざ現地に到着。
そしたら生徒じゃなくてゲスト扱いで、逆に生徒さんに色々聞かれてしまいました。
自分はプロを目指して絵を描いてたわけではなかったので、なんだか恐縮だったというか申し訳なかったというか……。
最初からプロ目指して絵を描かれている方は目がキラキラしていて、すごいなぁと思いました(小並)
コミュ障なのであまり人前で話をするのは得意ではなく、正直なとこ何を話したか全く覚えてません。
なんか偉そうなこと言った気がするなぁと後になってものすごく後悔してます。
……もう済んだことなので忘れましょう。
イラストセミナーに自発的に行くほど優秀な方々なので、きっと皆さん大成すると思います。
というか、セミナーのスタッフの方もプロの漫画家とかイラストレーターばっかりでなんかもうほら。
ぼくがこっち側にいていいのか……?って内心かなりアガってました。
みんなiPad Proで絵を描いてて、iPad Pro欲しいな……ってすごく思いました。
ただ、出不精なので普段出歩かない関係で、すぐゲーム用端末になりそうだなぁとも。
20万をポンと出せるぐらい稼げるようになりたいものです。
差し入れのワッフルがすげー美味しかったです。特に紅茶味のやつ。

セミナー後に交流会兼打ち上げということで、飲み会がありました。
イタリアンのコースだったんですけどめちゃくちゃ美味くて、がっつり食べました。
スペアリブの赤ワイン煮と、レバーパテめちゃくちゃ美味かったなぁ……。
講師やってるフォロワーさんや、某社の社長様ともゆっくりお話できてよかったです。
酒は1滴も飲んでなかったのですが、緊張してまたなんか変なこと言ってしまったんじゃないかと今になって震えてきてます。
そのあとはセミナースタッフの方が住んでる部屋にお邪魔させていただいて、一泊。
翌朝にコミティアに向かったという流れです。

コミティア後はHHH兄貴とエリックサウスでインドカレー食って帰りました。
あのカレー食うために東京来てる可能性すらあります。
今回は時間の関係でアキバのスターケバブで、ビーフケバブピタのイスケンデルスパイシーソースが食べられなかったことだけが心残りです。

総括

コミティア・イラストセミナー、両方で非常に創作意欲が刺激されました。
やっぱり熱気というか、モチベーション高い方々に触れるとすごくやる気になりますね。
関係者および関わった全ての方々に感謝を。ぼくももっと頑張ります。

とりあえずは目下の同人ゲーム案件と、成人向商業漫画の制作を頑張ります。
今年もそろそろ終わりですので、ラストスパートをかけていきましょう。

それでは、長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
幾枝 風児でした。

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